4月12日(土)
2014年 04月 23日
本の書評から書こうと思います。「深夜特急」以来大好きな作家のひとり、沢木耕太郎さん。藤圭子の自死後、書評で読んだ時から買って読みたいと。「流星ひとつ」あっという間に藤圭子と沢木さんの又又ファンになりました。あれほどの心の内を話せる間柄になられていること、またその渦中、「深夜特急」にまつわる話も出てきて真実味ありあり。質問形式でのインタビューを文字にしている書物ですが、間があるんです。彼女が答えにくい瞬間が。「答えたくないのか」と気にかける沢木さんの言葉、「いやそうではない。あなたに話すことはやぶさかではない。」と間をおいて話す、藤圭子。彼女の真剣な生き方に心おどる。
「貧しさがなんだっていうのだ。」「母への思い」「父との葛藤」歌に賭ける考え。全ては後ろ向きではない、その境遇から湧き出されたあの感性。すきやなあ。やっぱり沢木さんの文、読めてよかったと。
そしてもう一冊。川西能勢口の駅で朝に市政報告をしていると声かけていただいた山口政行さんの書かれた本。紀伊国屋で買って読んでいます。